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J.S. Bach - St. John Passion BWV 245 - ヨハネ受難曲。 Masaaki Suzuki conducts the Bach Collegium Japan in a performance of Bach's St. John Passion BWV 245 at the Suntory Hall in Tokyo on July 28, 2000. …更に表示
J.S. Bach - St. John Passion BWV 245 - ヨハネ受難曲。

Masaaki Suzuki conducts the Bach Collegium Japan in a performance of Bach's St. John Passion BWV 245 at the Suntory Hall in Tokyo on July 28, 2000.

Midori Suzuki, soprano; Robin Blaze, countertenor; Gerd Türk, tenor; Chiyuki Urano, bass baritone, Stephan MacLeod, bass; Bach Collegium Japan; Masaaki Suzuki, conductor; Shokichi Amano, director.

ヨハネ受難曲(ヨハネじゅなんきょく、Johannes-Passion)とは、新約聖書「ヨハネによる福音書」の18-19章のイエスの受難を題材にした受難曲。多くの音楽家が作曲してきた。このうち最も有名なものはヨハン・ゼバスティアン・バッハ(以下バッハ)の作品である。本項ではこのバッハの作品(BWV245)について述べる。

1724年4月7日の初演である。この日はバッハがライプツィヒのトーマス・カントルに着任して初めて迎える聖金曜日である。ライプツィヒでは四旬節から復活祭までの40日間、教会でのカンタータ演奏をはじめとして歌舞音曲を自粛し、厳粛な態度で復活祭を迎える習慣があった。バッハもこの年の2月13日の礼拝を最後に、カンタータの作曲を休止して受難曲の作曲に充てた。ただし、1717年頃に亡失した受難曲を作曲していた可能性が強く、このヨハネが受難曲1号であるとする旧来の説は揺らぎつつある。 その後、少なくとも1725年、1732年頃、1749年の3回、ヨハネを改訂しつつ再演している。また1739年に実施されなかった再演に備えた改訂稿も存在する。現在の演奏はもっぱら1749年稿で行われる。1725年稿が大改訂稿であるが、1732年稿ではほぼ初稿に近い状態にリセットされており、1739年稿はさらに初稿に近づき、1749年稿は大部分が初稿の丸写しというふうに、時代が新しくなるにつれて原点回帰する不思議な改訂の経緯をたどっている。

受難(じゅなん、Passion)とは神学用語で、イエス・キリストの裁判と処刑における精神的および肉体的な苦痛のための言葉である。キリストの磔刑はキリスト教の信条にとっての主要な出来事のひとつである。 語源はラテン語のpassus(pati, 苦しむ patior- から生じた)であり、2世紀に現れた。この「受難 Passion」という言葉はイエスの成業と苦しみ(逮捕後の裁判や処刑)の全体を表す言葉として適用されている。これに対して「イエスの苦悶 Agony」という言葉は、彼が逮捕される直前のゲッセマネの園での祈りにおける彼の精神的な苦悶に限定して適用される。4つの福音書のうちこれらの出来事を記述した部分は「受難物語」として知られる。外典であるペトロによる福音書も正典ではないがまた受難物語である。